人物描写に関心を寄せる片岡は医師、僧侶、行者など独特の個性を持った人間を描きましたが、歌舞伎役者の描写を経て、終生の画題となった「面構」のシリーズに至ります。
「面構」は歴史上の大人物を現代によみがえらせるという試みでしたが、中でも浮世絵師を描く作品は、同じ画家として彼らの生き様と画業に対するオマージュともいえるものでした。
また同時期に開始された火山の連作は富士の連作へとつながり、抽象、具象の境界を超えた大地のエネルギー表現として、片岡芸術の一方の集大成となる連作となりました。
今回は院展出品作の「面構」シリーズを中心に、富士を描いた連作を配し、他の作品とともに片岡芸術の広がりをお楽しみいただきます。 |