内田鋼一は、世界各地を放浪しながら窯業の村に暮らし、そのなかで土を知り、独自の表現を体得した異色の作家です。プリミティブさと繊細さが混在する作品は、大壺から急須まで幅広く、他のジャンルのアーティストからも高い評価を得ている注目の若手陶芸家です。2003年7月1日〜10月15日開催のパラミタミュージアム開館記念展II・内田鋼一作品展が、初めての本格的な展覧会となりました。
緑青色の大小約300ピースの陶片が構築する「coexistence.It ties」は、内田鋼一が世界各地の陶芸の村を放浪した体験を通じて感じた、人種、民族、国のありようから、中心をつくらず「個」として存在することへの作家の意識が投影された作品です。
エスニック感覚溢れる6個の壷がガーデンのエントランスに沿って並びます。それぞれが異なった趣を主張しながら、石造りの建物外壁と庭園との間の空間で、人工物と自然とを融和させる暖かさを演出しています。