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1F/第1・2・3室 池田満寿夫「般若心経シリーズ」全作品
池田満寿夫は世界的な版画家でありながら、あふれる才能のままに幅広いジャンルで活躍したそのマルチぶりがよく語られますが、人生の晩年に出会った最後の表現こそが<陶>でした。版画では意識して日本の伝統的なものを排してきた池田でしたが「陶芸の場合は何ら抵抗なく素直に伝統回帰、日本回帰できた」と語っています。そして土と火が創造と破壊を繰り返す<陶>の世界に「輪廻転生」を感じ、仏教芸術が人々の意識のなかから消え忘れ去られることに危機感を覚え、「陶こそが般若心経にふさわしい」と制作に挑みました。発表の3年後、1997年に63歳の若さで突然亡くなりますが、本シリーズは池田芸術の金字塔として後世に語り継がれるものとなりました。
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